「年々、私のコレクションの背後にあるインスピレーションは、より豊かで洗練されたものになっています。GRADINATAは、生地の美しさと手触りの良さが調和するような、より感覚的で合理的なアプローチを追求したいという願望から生まれました。

このコレクションでは、芸術的あるいは歴史的な文献を参照するのではなく、幾何学的なフォルムと立体的なデザインを融合させることにしました。コレクションの主役はテクスチャー。ボディ感と柔らかさを併せ持つファブリック、構造と立体感を追求したカッティング、そしてまるで空気のような軽さのシルク。同様にカラーパレットも、ブルーがグリーンと絡み合い、ピンクがアースカラーと融合する微妙な組み合わせを特徴としています。

私の目標は、感覚に訴えかけ、より抽象的でモダンで未来的な美の概念にアプローチし、創造性の新たな道を切り開くことです」

by Lorenzo Castillo 

コットンとリネンのプリント生地です。1920年代のジャポニスムの資料からインスピレーションを受けています。東洋の美学と当時の西洋のトレンドの調和したデザインはその美しさ、シンプルさ、自然との深い結びつきが際立っています。

幾何学的な波模様のベルベット生地です。伝統的なエピングレ技法（ループパイルとカットパイルの両方を取り入れ、深みと立体感を与える）で織られた小柄のデザインはラグジュアリーな印象を与えます。

18世紀末から19世紀初頭の着物のデザインを基にしたサテン地に刺繍を施した生地です。幸運と生命の循環を象徴する折り紙の蝶のモチーフで装飾されたみかんの木が描かれています。

コプト織（主に2世紀から１２世紀にかけて、エジプトでコプト人によって製作された平織の織物）からインスピレーションを得た刺繍ベルベットです。幾何学的で象徴的なモチーフがモダニズムを感じさせます。

20世紀半ばの芸術的美学を思い起こさせるデザインは、モダニズムのエッセンスを体現しています。エピングレ技法で織られた生地は、カットパイルとループパイルのコントラストによりそれぞれの柄に深みとボリュームを与え、微妙なテクスチャーの違いを生み出しています。

シェニール糸で織られた、アイコニックなハンドストゥース（千鳥格子）柄を再解釈したデザインです。1940年代の時代を超越したエレガンスを彷彿とさせるデザインは、そのエッセンスを再創造し現代のインテリアの世界に違和感なく溶け込んでいます。

交互に使用された2つの色調の糸の繊細さを表現し、コントラストとハーモニーの絶妙なバランスを生み出しています。

ループヤーンで織られた生地は、豊かで包み込むようなテクスチャーがが特徴的でシンプルな見た目に深みと洗練さを添えています。

日本の伝統とアール・デコのようなヨーロッパの新しい芸術運動が融合した1920年代の着物からインスピレーションを得たエピングレ技法を使用した生地です。線が交差して立体的なイリュージョンを生み出す様子はデザインにダイナミズムをもたらそうとする当時の芸術運動の特徴を表しています。

稲刈りの風景を思い起こさせるコンテンポラリーなトワレ柄の生地です。金箔を使う特徴的な日本の伝統と合うようによく考えられたカラーが選ばれています。